表札について
歴史のページでも表札について触れましたが、ここでは表札について詳しく話していこうと思います。
表札の寿命
表札は「一生もの」ではありません。では、表札はどれくらい持つのかと言われても、材料によっても変化しますし、表札が設置された環境によっても違ってくるので一概には言えません。風雪にさらされたり、直射日光に当たる、潮風が吹くなどといった設置条件や立地条件が厳しい場合には、どうしても色落ちやひび割れのような痛みが著しく、かつ早く表れます。表札の材料の中で耐久性に優れている素材は時期性のセト表札うあセラミック表札、天然の御影石は他の材料に比較してかなり長く持ちますが、それらの素材も「一生もの」と言うほどに持つわけではありません。
ステンレスプレートの場合
取り付け環境にもよりますが、屋外使用で5年以上は持ちますが、耐久性を第一と考える場合は、ステンレスはお勧めできません。耐久性に優れている素材は、セラミック、タイルと言った焼き物と御影石でしょう。それ以外の素材の表札は、屋外使用とされた場合にはある程度、消耗品だと考えてください。もちは取り付け環境によって違いますが、例えば表面が傷ついてきた、文字が読みづらくなってきたなどを感じたときに、新しい表札との取替え時期だと考えればよいと思います。
木製の表札(ウッディプレートも含む)の場合
雨風にさらされると、色落ちが早まります。特に近年では酸性雨などの影響も出ています。また直射日光が当たる所では、紫外線で色あせひび割れなどが起こりやすくなります。置かれて条件が厳しければ、2~3年と考えて良いでしょう。例えクリアラッカーなどで表面を塗装しても、表札を保護したり、劣化をなくしたりすることはできません。
天然石表札の場合
天然石には御影石と大理石が一般的です。
御影石(みかげいし)は花崗岩(かこうがん)で、比較的長く表面の艶が残ります。メンテナンスとして文字の色が取れたら、塗料を入れるなどを行うとそのまま使うことができます。たとえ文字の色が取れてもひょ面と彫り面とのコントラストがありますので市のままでも大丈夫なので、最初から、文字に色をいれない方もいます。
大理石は石灰岩が変質した岩石で、釘などでも簡単に傷がつくほどの硬度で、また酸に弱い性質があります。酸性雨のどの影響を受けると徐々に表面が水に溶け、字のふちが脆くなったり、表面がざらざらになり艶が失われてまいります。そのため文字の塗料も浮いてくるのではげやすくなります。メンテナンスとして文字の色が取れたら、塗料を入れるなどを行うとそのまま使うことができます。
このように表札は、さまざまな環境によってその耐久性は落ちることになります。もちろん、環境次第では長く持ちますが、必ずしも好条件とするわけにはいかないと思います。そこで、どの材質の表札を使うかしっかり考えましょう。値段は結構馬鹿にできない物まであります。よく考えましょう。
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Last update:2021/12/9